理系数学の大学受験対策は「どの教材を・いつから・どのように使うか」で合否が大きく変わります。数強塾グループ代表・藤原進之介が、理系数学の勉強法を基礎から志望校別対策まで体系的に解説します。
目次
理系数学の試験範囲と配点
国公立理系では共通テストの数学IA・IIBCと二次試験の数学が課されます。私立理系では学校によって数学の配点が理系学部全体の40〜50%を占めることもあります。数学の得点力は理系志望者の合否を最も左右する要因のひとつです。
学習フェーズ1(高1〜高2):基礎の完全定着
まず教科書レベルの基礎を徹底的に固めることが最優先です。この段階で曖昧なまま先に進むと、後で必ず詰まります。
- 教科書の例題→練習問題を「解説を見ずに自力で解ける」レベルにする
- 「なぜその公式が成り立つのか」を理解した上で使う(丸暗記しない)
- 数学Ⅰ・Ⅱの基礎が固まったら「青チャート」の例題着手
青チャートの正しい使い方
青チャートは「辞書」として使うのが正解です。問題を見て5〜10分考えて解けなければ、すぐ解説を読む。解説を読んで理解したら、翌日以降に何も見ずに再現できるかを確認する。この「理解→再現」サイクルが定着の肝です。
青チャートの優先順位
全問解こうとすると膨大な時間がかかります。★3(基本例題)→★4(重要例題)の順で進め、★5(演習問題)は志望校が旧帝大・東工大レベルの場合のみ取り組んでください。
学習フェーズ2(高3・4〜8月):入試標準問題への移行
青チャートの例題がひと通り解けるようになったら、入試標準レベルの問題集(「1対1対応」「文系・理系数学の良問プラチカ」など)に移行します。
- 1問につき15〜20分考えて解けなければ解答を確認する
- 解けなかった問題には日付入りの付箋を貼り、2週間後に再演習する
- この時期から志望大学の過去問を「どんな問題が出るか」の把握目的で見始める
学習フェーズ3(高3・9〜12月):過去問演習
志望校の過去問を最低5〜10年分演習します。ただし「丸つけ→解説を読む」だけでは力がつきません。「この問題の何が狙いか」「どのアプローチが最も効率的か」を考えることが重要です。
志望校別 数学の傾向と対策
| 大学 | 特徴 | 対策のポイント |
|---|---|---|
| 東大 | 誘導つきの記述式・思考力重視 | 論証力・答案の書き方を徹底強化 |
| 京大 | 独創的・証明問題多め | 柔軟な発想力。定石にとらわれない |
| 東工大 | 計算量が多い・発想力も必要 | 計算力と思考力を同時に鍛える |
| 早慶理系 | 標準〜やや難・記述と選択混在 | 青チャート例題完全習得が最低ライン |
藤原進之介(数強塾グループ代表)
東進ハイスクール情報科専任講師。数強塾グループ代表。累計生徒数2,000名超。
日本数学塾・日本英語塾・英論会・日本国語塾を運営。横浜市石川町。


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