鷗友学園女子中学校と吉祥女子中学校の比較

学力帯が近い2校を、入試動向・校風・学び・実績・生活面まで「家庭目線」で整理します。

先に結論:両校は受験界で「新御三家」と呼ばれることもある難関校で、教育水準は高く、強みの出方が異なります。

  • 鷗友学園:聖書教育や記述力の育成に力を入れ、思いやりの心を育む教育を重視
  • 吉祥女子:知的探究心を重視し、各科目を深く学ぶカリキュラムが特徴
目次

鷗友学園女子中学校と吉祥女子中学校の比較

女子の中学受験で、難関校として並べて語られることの多い鷗友学園女子中学校と吉祥女子中学校。受験界の通称として「新御三家」と呼ばれることもありますが、定義は固定ではありません。ここでは「どちらが合うか」を迷うご家庭が判断しやすいように、公式情報で確認できる事実を軸に整理します。


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偏差値と入試動向

※ 偏差値は模試(サピックス/四谷大塚/首都圏模試など)回次で変動します。ここでは点数がブレない「日程・募集・制度」など一次情報で確認できる部分を中心に見ます。

鷗友学園女子中学校(2025年度入試:日程・募集)

  • 入試日程:第1回2月1日、第2回2月3日
  • 募集人員:第1回 約180名/第2回 約40名
  • 帰国生:原則「海外経験1年以上・帰国3年以内」。事前面談の上で、入試得点に加点する制度あり

吉祥女子中学校(2025年度入試:日程・募集)

  • 入試日程:第1回2月1日/第2回2月2日
  • 第3回入試は2021年度から廃止
  • 募集人員(2025年度):第1回 134名/第2回 100名
  • 算数:出題(解答)形式の変更が告知されています。変更内容の詳細は必ず公式資料で確認してください

教育方針と校風

鷗友学園女子中学校

  • 校訓:「慈愛(あい)と誠実(まこと)と創造」
  • 中学で聖書の授業があり、日々の学びの中で価値観を育てていく
  • 記述・論述など「言葉で考えをまとめる力」を伸ばす学びが特徴
  • 入学してほしい生徒像として「あらゆることに興味・関心を持てる生徒」「自ら問題を発見し解決に向けて協力できる生徒」「困難な状況でも粘り強く努力する生徒」を掲げる

吉祥女子中学校

  • 建学の精神:「社会に貢献する自立した女性の育成」
  • 校是:「知的探究心を育みましょう」「言葉と行動に責任を持ちましょう」「お互いの価値観を尊重しましょう」
  • 知的探求心を重視した教育で、自ら学ぶ姿勢を育てる
  • 2007年から完全中高一貫校として運営(高校からの募集なし)
  • 生徒の自主性を尊重し、のびのびとした校風

カリキュラムの特徴

鷗友学園女子中学校

  • 中学で聖書の授業がある
  • 園芸は必修(中1:週2時間/高1:週1時間)
  • コース選択は高2から(文系・理系)
  • BYOD(携帯電話を含むICT端末を持参し、学びの道具として活用)を導入

吉祥女子中学校

  • 知的探究心を土台に、基礎から応用へ段階的に深めるカリキュラム
  • 高校では文系・理系・芸術系(音楽・美術)のコース別教育
  • 学習面のフォロー(補習・講習等)を用意し、本人の伸び方に合わせて支える

進学実績(2024年度卒業生)

鷗友学園女子中学校

  • 東京大学:7名(現役5名)
  • そのほかの詳細は、学校が公表する「合格実績」をご確認ください

吉祥女子中学校

  • 国公立・難関私大など幅広い進路が見られます
  • 数字の詳細は、学校が公表する「大学合格実績」や学校案内でご確認ください

校則と制服

鷗友学園女子中学校

  • 制服:グレーのブレザー・スカート/スラックス、チェックスカート/スラックス、白ブラウス
  • 夏服はグレンチェックのベスト・スカート/スラックス、ブラウス
  • ICT端末(携帯電話を含む)を持ち込み、学びの道具として活用(BYOD)。利用範囲は学校のルールに従う
  • 髪型や制服については過度に厳しい指導はないが、TPOは重視

吉祥女子中学校

  • 制服:ブレザータイプ、バリエーションが豊富で組み合わせの自由度が高い
  • スマホ:中学生は校内使用禁止/高校生は学校生活に関連する目的で利用可
  • 生徒の自主性を尊重した校則運用
  • 式典での正装は濃紺スカートと白ブラウスが指定

立地とアクセス

鷗友学園女子中学校

  • 東京都世田谷区宮坂
  • 最寄り駅:小田急線 経堂駅/東急世田谷線 宮の坂駅
  • 都心からのアクセスが良好で、通学圏が広い

吉祥女子中学校

  • 東京都武蔵野市吉祥寺東町
  • 最寄り駅:JR中央線・総武線 西荻窪駅(ほかバス便あり)
  • 住宅街に位置し、落ち着いた学習環境

こんなお子さんに向いている

鷗友学園が向いているお子さん

  • 文章を書くことが好き、または記述力を伸ばしたい
  • グローバルな視野を持ちたい
  • 授業や課題を通じて、言葉で考えを深める習慣をつけたい
  • 協調性を大切にしながら自分を高めたい

吉祥女子が向いているお子さん

  • 知的好奇心が旺盛で深く学びたい
  • 自主性を尊重した環境で伸び伸び学びたい
  • 芸術(音楽・美術)にも興味がある
  • 多様な進路選択肢を持ちたい

まとめ

両校は難関女子校として同じ土俵で比較されやすい一方で、日々の学び方や学校生活の設計に「色」があります。鷗友学園は聖書や園芸などを通して、価値観や生活感覚も含めて育てる学校。吉祥女子は知的探究心を軸に、自分で深掘りしていく学びの文化が強い学校です。

2025年度入試で押さえておきたい事実は2つです。ひとつは鷗友の第2回が約40名と募集が小さいこと。もうひとつは吉祥女子が第3回入試を2021年度から廃止していること。加えて吉祥女子は、算数の出題(解答)形式変更を事前に告知しています。細部は公式資料で確認し、塾の先生とも「どこをどう練習するか」を早めに擦り合わせておくと安心です。

中学受験においては、偏差値だけでなく、各家庭の教育方針や志望校の特色をしっかり理解した上で、お子さんの個性や将来の目標に合った学校選びが大切です。実際に学校説明会や文化祭に足を運び、校風を肌で感じることをおすすめします。

出典

※ 最新の募集要項・入試情報は各校の公式発表をご確認ください。本記事は2025年12月時点の情報に基づいています。

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この記事を監修した人

藤原進之介は、日本の作家・予備校講師。東進ハイスクール・東進衛星予備校の最年少講師を経て、日本初の情報科目講師として代々木ゼミナールに移籍。武田塾教務部情報課課長。河野玄斗の河野塾ISM講師。著書4万部突破。株式会社数強塾代表取締役。
著書『藤原進之介の ゼロから始める情報I』(KADOKAWA)はベストセラー。Amazonランキング1位。​
神奈川県横須賀市出身。20歳で起業し学習塾を計7校舎立ち上げる。数学専門塾「数強塾」代表。英検対策の「英論会」・国語専門塾「現代日本国語塾・論塾」・総合型選抜専門塾「AOG」など含む数強塾グループでは、累計生徒数2500名突破。​数検1級。情報I専門塾「情報ラボ」代表。

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