立教女学院と香蘭女学校の比較、評判

「立教大学にそのまま進める学校に入れたい」——中学受験で立教大学への推薦枠を重視するご家庭にとって、立教女学院と香蘭女学校は必ず比較対象に挙がる2校です。どちらもキリスト教(聖公会系)の女子校で、立教大学への推薦枠を持ち、落ち着いた校風が共通しています。

ただ、推薦枠の人数・推薦条件・入試制度はこの数年で大きく変わりました。この記事では2026年度の最新入試結果と現行の推薦制度をもとに、両校の違いを整理します。


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目次

立教女学院と香蘭女学校の比較:最新データで見る違い

立教女学院は東京都杉並区、香蘭女学校は東京都品川区にある女子中高一貫校です。どちらも日本聖公会系のキリスト教学校で、立教大学への推薦進学枠を持っています。近年、両校とも推薦枠が大幅に拡大され、進学環境はかつてとは様変わりしました。

以下のポイントを順に見ていきます。

  • 基本情報・アクセス
  • 立教大学への推薦枠と推薦条件
  • 入試科目と最新偏差値
  • 2026年度入試の出願・合格状況
  • 大学合格実績(2025年春)
  • 学校生活(行事・クラブ活動・制服)
  • 学費
  • まとめ:どちらが合うか

基本情報・アクセス

立教女学院中学校

  • 住所:〒168-8616 東京都杉並区久我山4-29-60
  • 京王井の頭線「三鷹台」駅から徒歩1分
  • JR中央線「西荻窪」駅からバス約10分
  • 電話:03-3334-5103
  • 公式サイト:https://hs.rikkyojogakuin.ac.jp/

三鷹台駅から徒歩1分の好立地。緑豊かな住宅街のなかに広いキャンパスを構えています。

香蘭女学校中等科

  • 住所:〒142-0064 東京都品川区旗の台6-22-21
  • 東急大井町線・池上線「旗の台」駅から徒歩4〜5分
  • 電話:03-3786-1136
  • 公式サイト:https://www.koran.ed.jp/

旗の台駅から徒歩圏内。品川区の閑静な住宅街に位置し、都心からのアクセスも良好です。

立教大学への推薦枠と推薦条件

両校最大の特徴である立教大学への推薦枠は、近年大幅に拡大されています。

比較項目 立教女学院 香蘭女学校
推薦枠(現行) 受入総枠数212名(2025年度高3より) 160名(2025年度入学予定者より)
推薦枠の推移 151名→200名→212名 80名→97名→160名
学年定員に対する割合 約120%(枠数が卒業生数を上回る) 100%(学則定員160名と同数)

どちらも推薦枠が大きく増えましたが、枠があるからといって全員が自動的に進学できるわけではありません。一定の基準を満たす必要があります。

立教女学院の推薦条件

  • 卒業条件および一定の成績基準を満たすこと
  • 卒業論文(ARE学習の集大成)を提出し、認定されること
  • 英語について一定の基準に達すること(英検2級程度
  • 学校生活において推薦にふさわしい態度・品行であること

2025年春の実績では、卒業生185名中113名(約61%)が立教大学に進学しています。各学部には定員があり、希望者が定員を超えた場合は成績等による選抜が行われます。

香蘭女学校の推薦条件

  • 高等科3カ年の5段階評定平均が3.5以上
  • 高等科3カ年の英語の5段階評定平均が3.5以上
  • 外部英語検定試験でCEFR B1以上(英検2級相当、またはGTEC合計815点以上)

推薦内定は高3の7月頃。直近の実績では約64%が立教大学に進学しています。

両校とも英検2級程度の英語力が推薦の要件に含まれています。入学後も計画的に英語力を伸ばしていくことが大切です。

入試科目と最新偏差値

立教女学院中学校

入試概要(通常は2月1日実施)

  • 募集人員:一般生 約120名、帰国生 若干名
  • 一般入試科目:国語(90点・45分)、算数(90点・45分)、社会(60点・30分)、理科(60点・30分)の4教科、合計300点満点
  • 帰国生入試科目:国語・算数の2教科(一般生と同一問題)
  • 面接:2025年度入試より廃止

※2026年度は2月1日が日曜日のため、試験日が2月2日に変更されました(サンデーショック)。

偏差値(四谷大塚 Aライン80偏差値)

  • 56

香蘭女学校中等科

入試概要

  • 第1回(2月1日午前):募集100名、4教科(国語100点・50分、算数100点・50分、社会50点・30分、理科50点・30分)、合計300点満点
  • 第2回(2月2日午後):募集60名、2教科(国語100点・50分、算数100点・50分)、合計200点満点
  • 面接:なし

偏差値(四谷大塚 Aライン80偏差値)

  • 第1回:57
  • 第2回:62

第2回は午後入試で2教科のみのため、偏差値がやや高くなる傾向があります。

2026年度入試の出願・合格状況

立教女学院中学校(2026年度)

区分 志願者 受験者 合格者 実質倍率
一般生 585名 487名 142名 約3.4倍
帰国生 9名 8名 3名 約2.7倍

2026年度はサンデーショック(2月1日が日曜日のため試験日が2月2日に変更)の影響で、志願者が前年の367名から585名に大幅増加しました。通常年の倍率(2024年度 約2.1倍、2025年度 約2.6倍)と比べて高くなっています。

香蘭女学校中等科(2026年度)

応募者 受験者 合格者 合格最低点
第1回(2月1日・4教科) 355名 338名 118名 187点/300点
第2回(2月2日・2教科) 610名 466名 126名 126点/200点

第2回は午後入試のため志願者が多く、実質倍率は約3.7倍。第1回の実質倍率は約2.9倍です。

大学合格実績(2025年春)

両校とも立教大学への推薦進学が最多ですが、一般受験で他大学を目指す生徒も一定数います。

立教女学院(2025年春・卒業生185名)

立教大学:113名(約61%)

主な国公立大学

  • 東京大学 2名
  • 一橋大学 2名
  • 東京外国語大学 2名
  • 筑波大学 1名
  • 東京都立大学 1名
  • 横浜国立大学 1名

主な私立大学

  • 慶應義塾大学 22名
  • 早稲田大学 18名
  • 上智大学 17名
  • 明治大学 15名
  • 中央大学 10名
  • 国際基督教大学(ICU) 6名
  • 法政大学 5名
  • 東京理科大学 4名

海外大学への合格者(5名)も出ています。立教大学への推薦枠が手厚いなかでも、東大をはじめとする難関大に挑戦する生徒が一定数いるのが特徴です。

香蘭女学校(2025年春)

立教大学:約64%が進学

主な国公立大学

  • 東京大学 1名
  • 北海道大学 1名
  • 東北大学 1名
  • 東京外国語大学 2名
  • 横浜国立大学 1名

主な私立大学

  • 明治大学 11名
  • 東京理科大学 7名
  • 青山学院大学 6名
  • 慶應義塾大学 4名
  • 早稲田大学 2名

※既卒生を含む延べ合格者数です。

香蘭女学校には立教大学以外にも指定校推薦枠があり、青山学院大学・中央大学・学習院大学・東京理科大学・津田塾大学・芝浦工業大学・国際基督教大学などの枠が公表されています。

学校生活(行事・クラブ活動・制服)

立教女学院

主な行事

イースター礼拝、体育祭、マーガレット祭(文化祭)、クリスマス礼拝、チャペルコンサート、中1・中2キャンプ、高2修学旅行、スピーチコンテスト、英語暗誦コンテスト、サマーイングリッシュプログラム、UCD短期留学、スキー学校、南三陸ボランティアなど。キリスト教行事と語学・国際交流プログラムが充実しています。

クラブ活動

テニス部、バスケットボール部、バレーボール部、ダンス部、剣道部、陸上競技部、水泳部、ハンドボール部、器楽部、舞台劇部、美術部、文芸部、茶道部、手芸料理部、ハンドベルクワイヤー、聖歌隊など。

制服

制服はなく、私服通学です。ただし、スカート着用やノースリーブ禁止などの服装規定があります。自由な校風に見えますが、学校の規則はしっかりしており、在校生からは「意外と厳しい」という声も聞かれます。

香蘭女学校

主な行事

イースター礼拝、バザー、クリスマスツリー点灯式、クリスマス礼拝、合唱会、修学旅行、歌舞伎教室、オペラ教室、理科校外学習、広島平和学習、沖縄平和学習、テーブルマナー講座など。2週間のケンブリッジ研修やカナダ研修(5か月〜1年間のプログラムもあり)といった海外留学の機会も用意されています。

クラブ活動

テニス部、バスケットボール部、バレーボール部、ソフトテニス部、スケート部、卓球部、体操部、陸上競技部、英語部、演劇部、音楽部、美術部、文芸部、茶道部、華道部、料理部、ハイキング部、自然科学部、人形劇部、ガールスカウト部など。

制服

1963年に導入された英国式の制服(紺のブレザーにグレーのスカート)が基本です。2023年4月からはスラックスとワンピース(盛夏服)も選択できるようになりました。香蘭女学校のマーク入りセーター・ベスト・ソックスがあり、季節に応じて組み合わせます。コートは2種類のデザインから選択可能。通学カバンのほかにリュックサックも購入できます。

学費(初年度納付金)

立教女学院(2025年度入学生)

項目 金額
入学金(入学手続時) 250,000円
入学後の年間納付金 913,600円
初年度合計 1,163,600円

香蘭女学校(2026年度納付金年額予定)

項目 金額
入学金 300,000円
授業料 476,000円
施設設備資金 250,000円
生徒活動費 15,000円
紫苑の会費 18,000円
教育推進費 108,000円
初年度合計 1,167,000円

※学費は年度によって改定されることがあります。最新の正確な金額は各校の公式サイト・募集要項でご確認ください。

まとめ:立教女学院と香蘭女学校、どちらが合うか

両校の違いを一覧で整理します。

比較項目 立教女学院 香蘭女学校
所在地 杉並区久我山(三鷹台駅 徒歩1分) 品川区旗の台(旗の台駅 徒歩4〜5分)
入試日 2月1日(1回のみ) 第1回 2月1日午前/第2回 2月2日午後
入試科目 4教科(300点満点) 第1回 4教科(300点満点)/第2回 2教科(200点満点)
偏差値(四谷大塚) 56 57〜62(回による)
立教大学推薦枠 212名(定員の約120%) 160名(定員の100%)
立教大学進学率 約61% 約64%
制服 私服(服装規定あり) 英国式ブレザー(スラックス選択可)
初年度学費 約116万円 約117万円

立教女学院が向いているお子さん:自由な校風のなかで自律的に学びたいタイプ。私服通学やARE学習(卒業論文)に象徴されるように、「自分で考え、自分で表現する」力を育てる環境です。立教大学への推薦枠が定員を上回る212名ある一方、推薦を使わず他大学に挑戦する生徒も多く、進路選択の幅が広い点も特徴です。附属小学校からの内部進学者がいます。

香蘭女学校が向いているお子さん:少人数のあたたかい環境でのびのびと過ごしたいタイプ。1学年160名の小規模校で、生徒同士や先生との距離が近い校風です。入試が2回あり、第2回は午後入試・2教科のため、2月1日午前に別の学校を受験してから午後に香蘭を受けるという併願戦略も組めます。ケンブリッジ研修やカナダ研修など海外プログラムも充実しています。

どちらを選ぶかは、お子さんの性格や通学のしやすさ、家庭の教育方針によって変わります。学校説明会やバザー・文化祭に足を運んで、実際の雰囲気を体感してみてください。

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出典・参考情報

本記事の数値データは、以下の公式サイト・公表資料にもとづいています(2025年春〜2026年度入試時点)。

※偏差値は四谷大塚 2025年第2回合不合判定テストのAライン80偏差値です。大学合格実績は既卒生を含む延べ合格者数です。学費は年度により改定されることがあるため、最新情報は各校の公式サイト・募集要項でご確認ください。

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この記事を監修した人

藤原進之介は、日本の作家・予備校講師。東進ハイスクール・東進衛星予備校の最年少講師を経て、日本初の情報科目講師として代々木ゼミナールに移籍。武田塾教務部情報課課長。河野玄斗の河野塾ISM講師。著書4万部突破。株式会社数強塾代表取締役。
著書『藤原進之介の ゼロから始める情報I』(KADOKAWA)はベストセラー。Amazonランキング1位。​
神奈川県横須賀市出身。20歳で起業し学習塾を計7校舎立ち上げる。数学専門塾「数強塾」代表。英検対策の「英論会」・国語専門塾「現代日本国語塾・論塾」・総合型選抜専門塾「AOG」など含む数強塾グループでは、累計生徒数2500名突破。​数検1級。情報I専門塾「情報ラボ」代表。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 両校の受験を検討していますが、立教女学院は両親面接ではありません。どちらか一方でも可と記載されています。
    また、最新情報によると、立教女学院の立教大学への推薦枠が大幅に増員され、現在は151名となっているようです。

    • りん様、ご連絡をありがとうございます!運営陣で情報共有の上、順次修正いたします。重ねて、ご指摘を感謝申し上げます。ありがとうございました。精一杯運営を続けてまいりますので、引き続き、何卒宜しくお願いいたします。

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