中央大学附属中学校・高等学校と法政大学中学高等学校の比較
今回は中央大学附属中学校・高等学校と法政大学中学高等学校を比較してみます。
両校ともに東京23区外に位置すること、大学附属の学校で卒業生の9割近くが系列大学へ推薦入学をすること、そして系列大学はMARCHのCとHということで偏差値もほぼ互角です。
- 立地、アクセス
- 入試科目
- 中学受験の偏差値(四谷大塚2022年度入試)
- 教育方針と校則
- カリキュラム
- 進学実績と推薦制度(2022年卒業)
- まとめ
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立地、アクセス
【中央大学附属中学校・高等学校】
HP:https://www.hs.chuo-u.ac.jp/
東京都小金井市貫井北町3-22-1
TEL: 042-381-5413
○鉄道
・JR中央線「武蔵小金井駅」から徒歩約18分
○バス
・JR中央線「武蔵小金井駅」北口6番バス停「中大循環」(京王バス約6分)→「中大附属高校」下車
・西武新宿線「小平駅」南口「小平国分寺線」(銀河鉄道バス約12分)→「中央大学附属中学・高等学校」下車
【法政大学中学高等学校】
東京都三鷹市牟礼4-3-1
TEL:0422-79-6230
○鉄道
・京王井の頭線「井の頭公園」駅下車 徒歩約12分
○バス(JR線)
・三鷹駅南口バス乗り場1番久我山行き(京王バス約9分)「西ヶ原」下車 徒歩約5分
○バス(京王井の頭線)
・久我山駅三鷹行き(京王バス約10分)「西ヶ原」下車 徒歩約4分
○バス(京王線)
・調布駅北口バス乗り場14番吉祥寺行き(京王バス約25分)「下連雀」下車 徒歩約12分
・調布駅北口バス乗り場13番吉祥寺行き(小田急バス約25分)「下連雀」下車 徒歩約12分
入試科目
【中央大学附属中学校・高等学校】
○帰国生入試 12月下旬実施
・一次試験
日程:2021/12/21
科目:国語(100点)算数(100点)
・二次試験(一次試験合格者)
日程:2021/12/22
グループディスカッション、および個別面接(受験生のみ)
○一般入試
日程:2/1、2/4 (4科目)
科目:国語(100点)算数(100点)社会(60点)理科(60点)合計320点満点
【法政大学中学高等学校】
○一般入試
日程:2/1、2/3、2/5 (4科目)
科目:国語(150点)算数(150点)社会(100点)理科(100点)合計500点満点
※帰国生募集枠はないが、該当者は一般入試の合格判定時で若干の考慮あり。
中学受験の偏差値(四谷大塚2022年度入試)
【中央大学附属中学校・高等学校】
○帰国生
2022/12/21 男子偏差値 不明、女子偏差値 不明
○一般生
2/1 男子偏差値57、女子偏差値59
2/4 男子偏差値57、女子偏差値59
【法政大学中学高等学校】
○一般生
2/1 男子偏差値56、女子偏差値58
2/3 男子偏差値57、女子偏差値58
2/5 男子偏差値57、女子偏差値59
教育方針と校則
【中央大学附属中学校・高等学校】
○教育方針
目白中学校(旧制)が母体、のちに杉並中学校(旧制)・中央大学附属高等学校を経て、2010年に中高一貫校となり、中央大学までエスカレーター式で進学できるようになった。
中央大学の学風「質実剛健」を基盤に、3つの教育目標を掲げて生徒を育成する。
[教育目標]
1. 主体的・創造的な学習意欲を高め、均衡ある基礎学力の充実を図ることによって、論理的思考力と健全な批判力を養い、旺盛な知的好奇心と豊かな個性を持つ、大学の基幹学生となるべき資質を涵養する
2. 自主・自治の精神を発揚し、特別活動の活性化を図ることによって、指導性・協調性・社会性を養う
3. 自主・自律の精神を尊重し、規律ある生活習慣の確立を図るとともに、自由と責任を重んじる、社会の形成者としての資質を育成する
○校則
自主性を重んじるため、校則は緩い。
買い食い禁止やスマホ校内使用禁止など。
中学は制服があるが、豊富なアイテムからコーディネイトできる。
高校は制服着用の義務なし。
【法政大学中学高等学校】
○教育方針
1936年に法政中学校を創立、1948年に法政大学第一中学高等学校を開設。
2007年に共学化と合わせて現在の校名に改称した。
法政大学の学風「自由と進歩」、前進校から続く「自主・自律」の精神により、3つの教育目標を定めている。
[教育目標]
1. 日本国憲法が定める基本的人権を尊重し、平和で民主的な社会の形成に資する主権者を育てる。
2. 法政大学の校風として育まれた「自由と進歩」を体現する主体的で創造的な人間を育てる。
3. 豊かな知性と教養、健康な心と身体、思考力と判断力を有する人間を育てる。
○校則
生徒の自主性を重んじるため、校則は緩い。
スマホや携帯音楽機器は校内使用禁止、入校前に電源を切って鞄にしまう。
中学生は教室で登校時に回収され、下校時に返却される。
寄り道禁止で、通学路は指定した経路で登下校する。
カリキュラム
【中央大学附属中学校・高等学校】
併設型中高一貫校であり、中学からの内部進学の生徒と高校から入学した外部進学の生徒は、高2から混合してクラス編成する。
受験のための学習ではなく、多彩な教育プログラムがある。
中学卒業までに英検準2級を目指すため、英語に力を入れている。
「課題図書」があり、中学で60冊、高校生で100冊を読書することが目標。
【法政大学中学高等学校】
併設型中高一貫校であり、中学からの内部進学の生徒と高校から入学した外部進学の生徒が、高1から混合してクラス編成する。
英語教育に力をいれており、高校は2006~2008年度まで文部科学省によってSuper English Language High Schoolに指定されていた。
英検をはじめ、TOEIC Bridge、GTECなどの資格試験を校内受験できる。
進学実績と推薦制度(2022年卒業)
【中央大学附属中学校・高等学校】
・中学の全過程を修了見込みで、ほとんどが中央大学附属高等学校へ進学。
・中央大附属高校を卒業した生徒は、内部推薦により約85%が中央大学へ進学し、ほか約15%が国公立大やその他私立大へ進学。
他大学への進学先は不明。
【法政大学中学高等学校】
・中2修了時の一定基準をクリアにより、法政大学高等学校へと進学が認められる。
この段階でクリアできない場合は、中3の成績や学力テストで基準を満たせば認められる。
・高等学校からは、内部推薦により約85%が法政大学へ進学する。
その他は法政大学の推薦権を保持したまま、他の大学を受験することが可能。
<法政大学高等学校の合格実績2022年卒業生(現役生のみ)>
早稲田大学1人、慶應義塾大学1人、上智大学7人、東京理科大学1人、明治大学2人、立教大学1人、国際基督教大学1人、日本大学1人 ほか
まとめ
比較してみると2校は共通点が非常に多いです。
そして大学受験の勉強を回避できる分、中高大10年間を見据えた教育を実施していることが、大学附属校の魅力ですね。
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