高輪中学校と成城中学校の比較

目次

高輪中学校と成城中学校の比較

東京の私立男子校である高輪中学校と成城中学校。

偏差値が比較的近ため、どちらを受けようか悩まれる方もいらっしゃるかと思います。

実は偏差値だけではなく、両校ともに明治18年創立という長い歴史があることも共通しています。

今回は高輪中学校と成城中学校を比較してみます。

  • 立地、アクセス
  • 入試科目
  • 偏差値(四谷大塚2022年度入試)
  • 教育方針と校則
  • カリキュラム
  • 進学実績(2022年度、現役既卒を含む)
  • まとめ

オンライン数学塾「数強塾」 数学が苦手な生徒のための数学専門塾


立地、アクセス

【高輪中学校】

HP:https://www.takanawa.ed.jp/

東京都港区高輪2-1-32

TEL: 03-3441-7201

都営地下鉄浅草線・京浜急行線「泉岳寺駅」A2出口から徒歩3分

都営地下鉄三田線・東京メトロ南北線「白金高輪駅」出口1から徒歩5分

山手線・京浜東北線「高輪ゲートウェイ駅」出口から徒歩6分

【成城中学校】

HP:https://www.seijogakko.ed.jp/

東京都新宿区原町3-87

TEL: 03-3341-6141

都営地下鉄大江戸線 牛込柳町駅 西口出口から徒歩1分

高輪中学の方がアクセスの選択肢が多いようです。

入試科目

【高輪中学校】

4科目入試(2/1、2/2、2/4すべて午前)

算数(100点)国語(100点)理科(60点)社会(60点)合計320点満点

算数午後入試(2/2午後)

算数(100点)

【成城中学校】

4科目入試(2/1、2/3、2/5すべて午前)

算数(100点)国語(100点)理科(60点)社会(60点)合計320点満点

高輪中は算数1科目入試があり、算数が得意な受験生がチャレンジします。

偏差値(四谷大塚2022年度入試)

【高輪中学校】

2/1 偏差値52

2/2 偏差値52

2/2午後 偏差値60

2/4 偏差値53

【成城中学校】

2/1 偏差値51

2/3 偏差値54

2/5 偏差値54

教育方針と校則

【高輪中学校】

○教育方針

京都西本願寺が母体でのちに東京へ移転、戦前より良家の子息が通うのびのびとした校風を持つ。

自分の意志で自分を戒め正す「自主堅正」を校訓として、豊かな学力と自主精神を持った生徒を育てる教育を実践する。

○校則

基本的な校則で特に厳しくはなく、生徒の自主性にまかせている。

携帯・スマホの持ち込みは可。

頭髪は比較的自由だが、前髪は眉を超えない・横は耳にかからない程度という指導はある。

制服のネクタイは自分で締めなければならない。

校内は高低差があるため階段の上り下りがきつく、エレベーターの使用禁止。

【成城中学校】

○教育方針

陸軍士官学校の全寮制予備校として創立、「知・仁・勇」を備えた男子育成を目指す。

「学習十五則」という学習の奥義があり、それをベースに自学自習ができる教育を実践する。

○校則

基本的な校則のほかに携帯・スマホ持ち込み禁止があり、見つかると没収され親同伴で謝罪して返却してもらう。

このご時世持たせたいと考える家庭は入学を避ける傾向あるが、一方で子供がスマホ依存にならないと喜んでいる保護者もいる。

また登下校時に一番外側に着る衣類が、学ラン・ベスト・校章入りワイシャツなど、学校が分かるものを着用し、その上にカーディガン等を着用することを禁止している。

カリキュラム

【高輪中学校】

2014年度より完全中高一貫校、6年を2年ずつ3期に分けて実践

・前期学年(中1~中2):基礎学力徹底期 → 6クラス編成で基礎学力を徹底させる

・中期学年(中3~高1):進路決定・学力伸長発展期 → 選抜2クラス+一般4クラスの編成。

・後期学年(高2~高3):総仕上げ・進路達成期 → 文系・理系のコースを選択。選抜2クラスを含めた6~7クラス編成。

中3からの選抜クラス導入、ICTの活用、さらに資格検定(英検・数検・漢検)の受検を推奨している。

【成城中学校】

2021年度より完全中高一貫校となり、現在はカリキュラム委員会を設置し完全中高一貫校の教育プログラムを再編成中。

2018年度より全生徒の英検受験を実施。

外部模試について、中1~高1はベネッセ学力推移調査、スタディーサポート、高1~高3はベネッセ・駿台・河合塾の模擬試験を実施する。

臨海学校、林間学校を日本で初めて開設した学校でもあり、現在も伝統行事として毎年中学で実施されている

進学実績(2022年度、現役既卒を含む)

【高輪中学校】

東京大1人、京都大1人、一橋大3人、東京工業大5人、筑波大学4人 ほか多数

(国公立大合計52人)

早稲田大学58人、慶應大学25人、上智大学42人、東京理科大55人 ほか多数

(私立大学合計894人)

【成城中学校】

東京大1人、東京工業大4人、筑波大学3人 ほか多数

(国公立大合計49人)

早稲田大学34人、慶應大学23人、上智大学22人、東京理科大54人 ほか多数

(私立大学合計762人)

まとめ

校則から見ると、高輪中は比較的穏やかで成城中はやや厳しめな印象ですが、成城中の創立の経緯や学校側の説明で納得して通われているご家庭も多いです。

中学入試の募集人数を比較すると、高輪中190人・成城中280人と成城中の方が多いのですが、合格実績は非常に似ており、生徒数からの比率をみれば高輪中高のほうが大学合格実績は良いようです。

しかしながら成城中高が完全中高一貫校になったのは2021年度からで、今まさに転換期です。

今後は高輪中高と同様に6年間を通した教育が実施されるため、成城中も非常に期待できます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次