頌栄女子学院中学校と学習院女子中等科の比較
今回は偏差値が近い東京の私立女子校で、頌栄女子学院中学校と学習院女子中等科を比較します。
両校はともに1880年代に創立された、100年以上の歴史を持つ伝統校です。
それぞれどのような特徴があるか見てみましょう。
- 立地、アクセス
- 入試科目
- 偏差値 (四谷大塚2022年度入試)
- 教育方針と校則
- カリキュラム
- 進学実績と推薦制度 (2022年卒業生、現役既卒を含む)
- まとめ
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立地、アクセス
【頌栄女子学院中学校】
東京都港区白金台2-26-5
TEL:03-3441-2005 / 8009
都営地下鉄浅草線 高輪台駅より徒歩1分
JR・東急池上線 五反田駅より徒歩10分
JR・京浜急行線 品川駅より徒歩12分
東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線 白金台駅より徒歩10分
【学習院女子中等科】
HP:https://www.gakushuin.ac.jp/girl/
東京都新宿区戸山3-20-1
TEL:03-3203-1901
JR山手線・西武新宿線 高田馬場駅より徒歩15分
東京メトロ副都心線 西早稲田駅 3番エレベーター口 徒歩1分
東京メトロ東西線 早稲田駅 徒歩10分
入試科目
【頌栄女子学院中学校】
○一般学級入試
入試:2/1午前、2/5午前(4科目+面接)
科目:国語(100点)算数(100点)社会(100点)理科(100点)合計400点満点
面接(保護者同伴)
○帰国生入試
・12月帰国生入試
入試:12/10午前(英語入試)
科目:英語Ⅰ+英語Ⅱ(計100点)、英会話、面接(保護者同伴)
入試:12/10午前(3科目入試)
科目:英語Ⅰ+英語Ⅱ(計100点)、英会話、国語(50点)、算数(50点)、面接(保護者同伴)
・2月帰国生入試
入試:2/1午前(英語入試)
科目:英語Ⅰ+英語Ⅱ(計100点)、英会話、面接(保護者同伴)
【学習院女子中等科】
○一般入試
入試: A:2/1午前、B:2/3午前(4科目)
科目: 国語(100点)算数(100点)理科(60点)社会(60点)合計320点満点
○帰国生入試
入試: 1/20頃 (3科目+面接)
科目: 作文(80点)国語(100点)算数(100点)+面接
偏差値 (四谷大塚2022年度入試)
【頌栄女子学院中学校】
○一般入試
2/1午前 62
2/5午前 62
【学習院女子中等科】
○一般入試
A: 2/1午前 59
B: 2/3午前 61
○帰国生入試
2022/1/22 53
教育方針と校則
【頌栄女子学院中学校】
○教育方針
1884年に頌栄学校として開校、1994年に完全型中高一貫校となった。
創立者の岡見清致はもともと武士の家系だったが、福沢諭吉の影響を受けて英学に従事する。
道徳教育は聖書の教えに基づくが、ミッションスクールではない。
「高雅な品性や豊かな国際感覚の涵養(かんよう)、社会のために貢献奉仕できる人格を形成し、その人格が社会に出て活かされること」を教育目標とする。
○校則
校則は比較的厳しい。
特に制服や身だしなみはについて細かい指定あり。
スマホは登校時に預け、下校時に返却される。校内使用が見つかれば没収され、保護者が取りに行かなければならない。
【学習院女子中等科】
○教育方針
1885年に華族女学校として創立、もともとは華族の令嬢が通う伝統校だった。
1889年に平民子女の入学も可能になる。
1947年に中等科も開設され、私立学校として完全型中高一貫校となった。
教育方針は「その時代に生きる女性にふさわしい品性と知性を身につけること」
○校則
校則は比較的ゆるい。
制服あり。リュックの指定あり。
スマホは許可制で、校内への持ち込みは可能。校内では電源オフでロッカーに保管。
カリキュラム
【頌栄女子学院中学校】
英語と数学は中・高ともに少人数の習熟度別クラス編成。
英語教育に力を入れており、一般生と帰国生はカリキュラムが別メニュー。
大半の生徒が中3までに英検準2級取得、高1で2級取得。
高2から文科・理科コース編成、高3は理科コースがさらに2つに分かれる
宗教教育として毎朝礼拝があり、週1で聖書の時間がある。
日曜日に教会に出るよう推奨するため土曜日は休日(週5日制)
【学習院女子中等科】
6年間を2年ずつ「基礎課程」「応用課程」「発展過程」と3つの期間で編成。
英語は帰国生と一般生のクラスに分けて指導する。
数学は中1の代数と中2の幾何は20人の少人数で授業を行う。
中学では道徳の授業で作法の指導がある。
高校は必修選択科目に教養を育むための特色ある科目が多い。
進学実績と推薦制度 (2022年卒業生、現役既卒を含む)
【頌栄女子学院中学校】
東京大1人、一橋大8人、東京工業大2人、東京医科歯科大4人、筑波大3人、お茶の水女子大1人、東京外国語大11人、横浜国立大4人 ほか多数
(国公立大合計57人)
早稲田大106人、慶応義塾大98人、上智大151人、東京理科大38人、国際基督教大8人、明治大133人、青山学院大68人、立教大100人、中央大22人、法政大47人、学習院大14人、学習院女子大2人 ほか多数
(私立大合計1140人)
Winchester Shoei College 2人(系列大学 合計2人)
【学習院女子中等科】
学習院大105人、学習院女子大0人
(推薦入学合計105人)
※生徒数の約60%が学習院大へ進学する
筑波大1人、東京外国語大1人、秋田大学1人
(国公立大合計3人)
早稲田大11人、慶応義塾大16人、上智大11人、東京理科大2人、明治大1人、青山学院大1人、中央大5人、法政大1人 ほか多数
(私立大合計66人)
まとめ
女子教育の黎明期に創設された伝統校の比較はいかがだったでしょうか?
教育の支柱となるものが、頌栄女子学院はキリスト教という宗教であり、学習院女子は華族としての作法・道徳・伝統文化の継承、という大きな違いがあり、それが100年以上経った今でも受け継がれています。
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