早稲田中学校と早稲田大学高等学院中学部の比較
今回は早稲田中学校と早稲田大学高等学院中学部を比較します。
ともに早稲田大学系列の男子私立校で、しかも偏差値も近いです。
2つの学校の違いは何なのか、それぞれどのような特徴があるのか見てみましょう。
- 立地、アクセス
- 入試科目
- 偏差値
- 教育方針と校則
- カリキュラム
- 合格実績と推薦制度
- まとめ
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立地、アクセス
【早稲田中学校】
HP: https://www.waseda-h.ed.jp/
TEL: 03-3202-7674
住所:東京都新宿区馬場下町62
○電車
東京メトロ東西線 早稲田駅(3b・2出口)より徒歩1分
東京メトロ副都心線 西早稲田駅(1・2出口)より徒歩15分
都電荒川線 早稲田駅より徒歩10分
○バス
都営バス 「高田馬場駅」(学02)乗車、「馬場下町」下車、徒歩1分
【早稲田大学高等学院中学部】
HP:https://www.waseda.jp/school/jhs/
TEL:03-5991-4151
住所:東京都練馬区上石神井3-31-1
○電車
西武新宿線 上石神井駅(北口)より徒歩7分
○バス
・西武池袋線 大泉学園駅(南口)・石神井公園駅(北口)より乗車
・JR中央線 西荻窪駅(北口)・吉祥寺駅(北口)より乗車
いずれも「早稲田高等学院」バス停で下車、徒歩1分
入試科目
【早稲田中学校】 ※2024年度入試より帰国生募集を停止
○一般入試
入試(4科目):2/1午前、2/3午前
科目:国語(60点)算数(60点)社会(40点)理科(40点)合計200点満点
【早稲田大学高等学院中学部】
○一般入試
入試(4科+面接):2/1
科目:国語(100点)算数(100点)社会(80点)理科(80点)合計360点満点
面接(グループ面接、受験生のみ)
偏差値(四谷大塚2022年度入試)
【早稲田中学校】
○一般生
2/1午前 64
2/3午前 67
【早稲田大学高等学院中学部】
○一般生
2/1 64
教育方針と校則
【早稲田中学校】
○教育方針
・東京専門学校(現・早稲田大学)関係者が大隈重信の教育理念に基づき1895年に創立。
・1979年に早稲田大学の系属校となり、1982年から早稲田大学への推薦入学を開始。
・1993年から完全型中高一貫校となった。
・教育目標は「誠」「個性」「有為の人材」
・「誠」と基本とする人格の養成と個性の伸張により、国家社会に貢献できる健康で民主的な人材育成をする。
○校則
・校則は比較的自由で、生徒の自己管理に任されている。
・制服着用の義務はあるが、指定の制服はない。
・一般的な詰襟学生服、Yシャツも校章をアイロンでつけるタイプ。
・スマホは所持可能だが、校内では使用禁止、自宅でも21時以降の利用禁止。
【早稲田大学高等学院中学部】
○教育方針
・早稲田大学の直系の附属校として最初に設置された学校である。
・前身は東京専門学校(現・早稲田大学)予科であり、1920年旧制・早稲田大学早稲田高等学院、1949年新制・早稲田大学附属早稲田高等学院、1950年早稲田大学高等学院と改称された。
・2010年度から中学部を開設。高校募集がある併設型中高一貫校。
・教育目的は「早稲田大学の建学の精神に基づき、健やかな心身、高い知性、豊かな感性を育み、社会いに有為な人材を育成する」こと。
○校則
・校則はほとんどなく、生徒の自主自律に委ねられる。
ただし中学部は高等学院(高校)ほど自由過ぎず、ある程度の指導はある。
・中学部では制服着用で、学ランであれば学校指定でなくても良い。
・スマホは電源を切ってロッカーに入れることがルールとなっている。
・高校(高等学院)では下駄・短パン・出前3つ禁止以外は、ほぼ自由。
カリキュラム
【早稲田中学校】
・週6日制、6年間を2年ずつ3段階に分けて指導する。
・高2で文系・理系のコースに分かれ、高2で教科書の内容は修了する。
・高3から進路希望に合わせた指導を行う。
・英語は中2~高2は週1時間の英会話を少人数分割授業で実施。
【早稲田大学高等学院中学部】
・週6日制。大学受験にとらわれないカリキュラムを実践。
・高等学院では第二外国語が必修で、ドイツ語・フランス語・ロシア語・中国語の中から選択する。
・高2からゆるやかな文系・理系コースを導入し、高3では「大学準備講座」「自由選択科目」を履修する。
・実際に早稲田大で大学生に交じって講義を受ける授業や、大学教員が来校して講義を行うこともあり、早稲田大の各学部のイメージができる。
合格実績と推薦制度(2022年卒業、既卒生を含む)
【早稲田中学校】
※卒業生の5割が推薦で早稲田大学へ進学
東京大29人、京都大2人、一橋大2人、東京工業大2人、東京医科歯科大2人、筑波大6人、千葉大8人、北海道大4人、大阪大1人 ほか多数 (国公立大合計82人)
早稲田大(推薦・一般の合計)239人、慶応義塾大53人、上智大12人、東京理科大55人、明治大51人、青山学院大1人、立教大3人、中央大16人、法政大10人、学習院大2人 ほか多数 (私立大合計536人)
【早稲田大学高等学院中学部】
※早稲田大学高等学院の卒業生は、原則として全員が早稲田大学へ進学できる。
まとめ
校名に「早稲田」がついているもの、学校法人が直属か系属かによって進学実績が異なります。
目標が早稲田大1本と絞れているなら、大学受験を気にせず教育を受けられる早稲田大学高等学院を選ぶ方が良いでしょう。
早稲田大を視野に入れつつ他大学の受験もチャレンジできるという選択肢が多い方を望むなら、早稲田中学校・高等学校のほうが良いと思います。
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